無職、壁を登る

大学を中退した無職の僕がクライミングを通してなんとか頑張るブログ

コンペについて

 

コンペとは、コンペティション(competition)の略で競争、競技会の意味

ライミングボルダリング以外だとゴルフとかで使われている言葉みたいですね。

 初心者の方には大抵他のスポーツにおける大会のようなものだと説明します。

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ただ一口にクライミングのコンペといっても様々ありまして、まずボルダリングリードクライミングかの違いがあります。コンペに依りますが、ボルダリングの場合10~15課題、リードの場合2~3課題登ります。

次に参加者が一斉に登るため人の登りが見れるセッション方式

他のクライマーの登りやルートセットを見れないように選手がアイソレーション(隔離)されるオンサイト方式があります。

予選はセッション方式で、決勝がオンサイト方式というのもよくあります。

 

どの場合においてもオブザベーション(下見の意、略してオブザベ)は等しく重要です。

ボルダリングのコンペでは制限時間内であれば何度もトライできますが、オンサイト(初めてトライする課題やルートを一度も落ちずに完登すること、一撃とも言う)するとボーナスポイントがもらえることがほとんどです。オンサイトの数と完登した課題の数で得点を出します。

リードのコンペではフォールしてしまうと再トライ出来ないので完登=オンサイト、またはフラッシュ(人の登りは見たが自分は初トライで完登すること)になります。完登出来なかった場合は最後に触ったホールド(最終到達点)で得点を決めます。

 

 

セッション方式では、課題を登る順番待ちの時に人の登りをしっかり見て自分のムーブを組み立てておくことで無駄な動きや力を省いて体力を温存できます。

またこれはボルダ―に限った話になりますが、オブザベーションして明らかに自分の最高グレードを越えているなと感じた場合はその課題は諦めて他の課題に移った方が成績は上がりやすいです。やみくもに課題に取りついてフォールしてしまうと順番待ちの最後尾に並ばねばならず時間のロスにもなります。トライ回数が少ないと時間と体力の両方を節約することが出来ます。

「自分の実力とスタミナを考慮しながら登れそうな課題を確実にオンサイトで落としていく」

これがセッション方式の必勝法ですがコンペに慣れていないとなかなか難しい。もう少しで落とせそうな課題があると、ついつい何トライもしてしまいます。人数が多いと競技時間も長くなるのでエネルギー・水分補給も重要な要素です。

登っていない間にやることが多いのがセッション方式の特徴と言えるかもしれません。

 

オンサイト方式の場合は、まず各々オブザベーションの時間が与えられます。その時に各選手で相談し合ったりしてもいいのですが、壁やホールドに触ったりしてはいけません。その時間が終わったら別室でアイソレーションです。順番が先の選手の登りを見ることは出来ないので、ストレッチしたり精神統一したり(または会場の歓声などに耳を澄ましたり)して自分が登る番を待ちます。

そして、自分の番になったら散々頭の中でこねくり回したムーブを実際に壁でやってみる。 自分のオブザベーションと技術を信じてトライするのみのそれは完全に課題と自分の一対一です。

実際オンサイト方式で課題に挑む人は誰しもカッコいいものです。

野良コンペなどだと決勝以外はなかなかオンサイト方式にならないので僕はまだ経験がないですが、決勝戦をオンサイトで制して優勝するのをひとつの目標としてます。

 

 

皆さんも出れそうなコンペがあったらじゃんじゃん参加してみてください。

難しい課題をセッションしながら登る楽しさやコンペ特有の緊張感を味わえます。

そして、短時間にたくさんの難課題にトライすることでレベルアップ間違いなしです。

大抵のコンペはグレードが分けられているので、始めて間もない人でもビギナークラスなどで楽しく競技に参加できると思います。

 日頃からコンペ出場を意識して登ったりするのも、登りが丁寧になったりオンサイトが増えたりしていいかもしれませんね。

 なにより目標を持つことはモチベーションアップに最適です。

 

以上

コンペが近かったのでざっと紹介しました。

間違いがあったらすみません。

誤りがあった場合、お手数ですがコメントでご指摘いただけたらありがたいです。