無職、壁を登る

大学を中退した無職の僕がクライミングを通してなんとか頑張るブログ

漫画「うつヌケ」感想

 

こんばんは、

今回はクライミング関係なくて

単純に読んだ漫画のレビューです。

 

こちら↓

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田中圭一さんの「うつヌケ」の感想書いてこうと思います。

4月あたり気分が落ち込んでた時に漫画なら読めるかなと思って

購入し、実際にサラサラーッと読めちゃいました。

しかしながら、

 

なんていうか、すごく言いづらいのですが

 

結論から言って

 

 なんか自分にはしっくりこないな

 

 という感じでした。

 

 

ちょっと微妙だなと思った理由としては

まず、これを言ってはおしまいな気もしますが

 

絵が好きじゃないです。

真面目な話っぽいし気にならないかと思ったのですが

作者の過去のギャグ漫画とかが連想されちゃって

どこか真摯に受け取れないというか…。

先入観を捨てれない僕が悪いんですが

人に何かを言われて気づいた時とか、ひらめいた時などの

気付きのシーンが浮いてみえるんですよね。

 

 

そして、数か月前に話題になったど根性ガエルの娘」の件

僕の心に引っかかっています。

 

詳しくは、こちらのブログ でわかりやすく解説なさっています。

gerusea.hatenablog.com

 

作者さんは悪くないんですが

田中圭一さんの描くインタビューを基にした作品が

この件を機に暗いものを覆い隠している虚構のように見えてしまって

どこか信用出来ないものになってしまいました。

 

 

 

 それと、作者関係と違うもうひとつの理由があります。

著名な人を集めたからなのか全員立派な社会人です。

なので、大学やめてまだまともに働いたことのない甘ちゃんの僕には

親近感が湧きません

確かに、章によっては参考になったり

自分も似たような経験したなという点はありました。

でも何か違うんです。

みんな自分と違って立派に生きてるようにみえて

読了後、余計気分が沈んでしまいました。

 

そして、作中にうつトンネルを抜けるという表現が主に使われますが

個人的には鬱による気分の落ち込みは波のようであって

トンネルのようにパッと抜けたりスッと入ったりするものじゃないように感じます。

床がいつのまにか泥沼に変わりズブズブと体が沈んで

徐々に動けなくなっていき、最後には息もできなくなる。

黙って沈んでいくうちに呼吸が出来る層にたどり着く。

そしてまた時間が経つと床がぬかるんで段々と沈んでいく。

それが何度も繰り返されて終りが見えないような感じがします。

 

そういった表現に抱いた違和感などもあって

素直に読めずにいたのですが

再び沈んでいくタイミングやキッカケになる事象を

把握することで、うつとうまく付き合っていく

 そうすることでうつを抜けていく。

というこの漫画の趣旨には大いに納得がいきました。

 パッと治ったりするものでもないし、理解して

慣れていくしかないのかなと思います。

 

 

色々言いましたが、結局のところ

この「うつヌケ」は

個人のうつ体験談をわかりやすくまとめた書物

ですので

ピタッとハマるかどうかは人に寄るということです。

そして、僕にはあんまりハマらなかったというだけで

うつに悩んだり、気分が落ち込んだりする人は

試しに読んでみると意外な気付きが得られるかもしれませんので

いちおうオススメしておきます。

漫画なので新書とか実用書を読む気力がない時でも大丈夫!

漫画にしてはちょっとボリュームがありますけどね(笑)